bioReナイト[コラム 2019 No.22]

bioReナイト

去る11月22日の金曜日の夕方、パノコトレーディング主催の「bioReナイト」と銘打ったイベントが東京神田神保町の会場で開催されました。

bioReプロジェクトを1997年に立ち上げたのは、REMEI社のパトリック・ホフマン氏でしたが、69歳という高齢に達して若い人たちに引き継ぐことになりました。 ご子息のサイモン・ホフマンさんがCEOを受け継ぎ、若きリーダーとして活躍されています。この度は、奥様を連れての日本訪問となりました。

観光も兼ねていましたので「日本の滞在はいかがですか?」と紋切型に問うと 「平和でどこもキレイで、人々が親切で、食べる物は何でもおいしい」と耳馴染みの返答が返ってきました。

プロジェクターで大画面の画像を使いながら、熱心にbioReプロジェクトのプレゼンテーションをしてくれました。父のパトリックさんがどういう思いでこのプロジェクトを始めたのかから始まり、貧困なインドの綿花農場でオーガニックコットン栽培を通じて如何に農業者を助けてきたのかを具体的な例を出して説明しました。

インドでは23もの学校を開校させ、タンザニアでは118の井戸、38の水タンクを造り、安全な飲料水の供給をしています。 昨年は、7、000トンの収穫を得て、農業者たちに総額で5000万円もの経済支援を実現できました。

サイモンさんは、「‘m doing the best I can. いつでもベストを尽くす」とにこやかに事業への意欲を見せてくれました。

この度、面白い企画としてグラフックレコーダーの田辺エリーさんにお願いして講演の内容をその場で一枚のイラストに書き上げるという妙技を披露してもらいました。

グラフィックレコーダー ©Elie Tanabe

70人以上の参加者は一様にこのオーガニックコットンプロジェクトの更なる繁栄を願った夜でした。

文責:日本オーガニックコットン流通機構 顧問 宮嵜 道男
11.26.2019