t02200132_0400024010918886012このところ、日本の子どもの貧困問題がニュースに取り上げられるようになりました。 日本の子どもの16.3%が貧困に苦しむ子ども達で、6人に一人の割合だそうです。
十分に食事が摂れない、学校に行って給食費が払えないということです。日本は、世界的に見てトップクラスの裕福な国ですから、必ず解決できる問題です。税と福祉の行政の問題です。政府はこの責任を重く見なければなりません。
それでも流石に、世界の途上国で存在しているような悲惨な児童労動問題は日本にはありません。このため日本人のこの問題への関心度は極めて低いと言わざるを得ません。
20世紀の初め頃、国際会議の場で労働組合の組織からこの児童労働の問題が提起されたのが 児童労働撲滅運動の始まりと云われています。
先進国が急速に工業化してゆく中で労働者の不足から、鉱山や工場労働に貧困家庭の子ども達が駆り出されました。それから100年経って21世紀になっても児童労者数は2億1800万人も  存在していました。
国連機関、各国の政府機関の具体的な行動の結果、2013年調査で1億6800万人に減って きています。
5000万人の子ども達が救われたという事になりますが、1億6800万人という事は、まだ日本人の人口より多いという事で恐るべき数字であることに変りありません。
5歳から17歳の子ども達が児童労働撲滅 運動の対象で、この内9人に1人が命に係わる苛酷な労働環境にいます。
児童労働は子どもたちの未来を奪い、生きる権利の深刻な侵害です。                       子どもたちは、教育の機会を奪われ、経済的搾取、健康被害、性的虐待にあい、                 時には子ども兵士として戦わされ命を落としています。
日本で生活していると、これらの残虐な様子は想像すらできませんが、確実に存在しています。
日本の多くの人々が関心を持って政府を動かし、また児童労働に係った製品の不買運動など我々消費者が、市場への圧力を掛けることによって確実に減少の方向に向いて行きます。
児童労働をなくすことが世界的にも重要な課題であることは、インドの児童労働活動家カイラッシュ・サティヤルティさんが、一昨年2014年のノーベル平和賞を受賞したことに表れています。
2008年から日本で署名活動を始め、当初1万筆程度だったのが年々署名数は増えてゆき、 昨年2015年は51万3935筆の署名が集まりました。
皆さんの署名は、内閣総理大臣、外務大臣、文部科学大臣、厚生労働大臣、経済産業大臣に提出されています。                                                            政府の外交政策としての政府開発援助ODAをはじめとする援助活動の中に児童労働をなくす施策が加わることは多くの国民の願いであることを伝えています。
オーガニックコットンの畑には児童労働問題は存在していませんが、一般の綿花農場には  現在も多くの子ども達が働かされています。
今年も署名活動は続けてゆきますので、どうぞご協力頂けますようお願いします。

平成28年1月22日               日本オーガニックコットン流通機構
宮嵜道男