Organic Exchange オーガニックエクスチェンジ(OE)

世界的な景気後退の中、2009年のオーガニックコットン市場規模は拡大している。
オーガニックコットンの主要各社は、新たなOE基準を活用して積極的なオーガニックコットンのプロモーションを展開している。

2009年の衣料品・生活用品の売り上げの推定では、4300億円規模となり、2008年よりも35%の伸長を示した。
とは言え、2001年から2009年まで平均40%の成長をしてきた推移からは少し後退気味と言える。

(単位:億円)

オーガニックコットン主要企業の動向

OEは以下の12社にインタビューを行い調査した。

オーガニックコットン取扱量ランキンキング

リーマンショック後の世界的な景気後退にもかかわらず、以上の12社のいくつかのブランドでオーガニックコットンを使った分野の目覚しい成長が見られた。
それはC&AとNikeで2009年、前年よりオーガニックコットンの使用量は劇的な増大が図られ更に意欲を示していて、今後もこのラインを増やして行くものと見られている。
そのほか adidas H&M Anvil Knitwear Williams-sonoma の各社も、今後の取り扱いに前向きである。

高い成長率を享受できた理由は以下のことが言える。

  1. 市場の要求をいち早く捉え原料の確保をすることが戦略として確立できた。
  2. 消費者の求める製品を適格に割り出し、コスト・価格を決めるため、戦略的な効率を実現できた。

市場拡大を牽引しているもの
世界のオーガニックコットン市場が、引き続き着実な成長を遂げている。
消費者の環境への意識が高まっていて、それぞれの既存のオーガニックコットンブランドの製品の成長と同時に新規参入のメーカーが善戦している。

オーガニック認証、トレーサビリティの浸透
OEの基準が浸透してゆき原料から最終製品までの履歴が明確に示されるようになって、消費者のオーガニックコットンへの信頼獲得に貢献している。また多くの関連工場がGOTS(オーガニック繊維世界基準)を取得し、製造工程のチェック、労働環境のチェック、そして二酸化炭素排出削減策についてチェックを受けている。

市場予測
OEの発表した最新の原料調査報告2008~2009年では、前年の20%増しの17万5,113トン(2007~2008年14万5,872トン)が生産された。
ベールにすると80万2,599ベールで、22カ国25万3,000ヘクタールの農地が使われた。
※ベールとは、綿の取り引き単位で約200kgのこと。

トップ30のブランドの今後の計画を見渡してみると、オーガニックコットンの市場は2010年から2011年にかけて20~40%の伸長が予測される。
金額にすると2010年 5100億円、2011年は6000億円の市場になるという。
そして2010年 第一四半期の結果を見ると十分実現できることが判る。

急激な収穫量増加のあった昨シーズンと今シーズンに売り残しが心配され、2~3の会社が一般の綿花市場に売り払った事実もあったが、旺盛なオーガニックコットン需要が続いたため、持ち越し在庫はほとんど底をついて、次のシーズンの予約買い付けに動き始めているのが現状である。

結論そしておすすめ
経済の専門家や需要予測の研究者の一致した見方は、戦略をしっかりと持ち、消費者の信頼を得るためサステナビリティーをアピールした企業は引き続き成長できるとしている。

どんな要素があれば成長できるか?

  1. 小売り業との固い連携が取れるか?
  2. エコロジーを支持する消費者への継続的なプロモーションが行えるか?
  3. 企業の清廉度のアピールを出来るか?
  4. 景気の動向は上向くか?

2009年の高い成長をもたらした要素は何か?
2009年のオーガニックコットン市場が、一般のコットン市場に比べて遥かに高い成長を
維持した。

  1. この成長をもたらした最大の要素は絶え間なく行われた販売努力があった。新製品が積極的に投入され盛り上げ、従来品も順調に伸びた。
  2. 小売り企業各社が、この不景気の中でもオーガニックコットン他エコロジー要素の高い製品の扱いを増やす事を確約してくれた。
  3. 市場分析の多くの専門家の一致した見方では、今後も消費者の要求の中に「環境によく、社会的にも正当性のあるもの」を選ぶ傾向が強いとしている。
  4. 企業において公正で透明性があるということが必要で、消費者の信頼を得られるかどうかが、そのままその企業が成長できるかどうかと直結している。

    抄訳 日本オーガニックコットン流通機構 理事長 宮嵜 道男