OTAは、2010年のアメリカのオーガニック市場の伸張は堅調で、前年の8%増、ほぼ290億ドル(2兆6,100億円・90円/$として)に達したと報告しています。8%の伸張率は、アメリカGDP実質2.4%マイナスという背景から見ると破格に高い成長産業といえます。
但し、2兆円という市場規模は、日本の出版業(書籍や雑誌)や美容業又は、日本料理店や中華料理店の市場規模というところです。
アメリカのGDPは、1,260兆円だから、まだGDP比で0.1%です。まだまだ一部の限られた人々の市場のように見えます。
では、日本との比較をしてみましょう。

アメリカの人口は3.1億人、日本が1.2億人で日本の2.5倍の人口です。
GDPで見ても日本は540兆円だから2.3倍。
まあ大雑把に見て、日本はアメリカの約半分の規模として2兆円の半分、1兆円の
オーガニック市場があるかどうか。
日本のオーガニック市場は、少なく見て1,300億円、多く見ても2,500億円と云われています。随分と幅のある推定金額ですが、どちらにしても1兆円にはほど遠い市場規模です。

そう考えると改めて、アメリカのオーガニック市場の大きさが分ります。
アメリカの一般の食品の市場伸張率は1%以下で、これと比較しても8%成長は、善戦していると言えます。

OTAの会長のクリスティン・ブッシュウエー氏の談話です。

「消費者は引き続きオーガニック商品にドル紙幣で投票してくれています。その結果、オーガニック農産物の農業者達を力づけ、更にその農村の地域の暮らしを支えることに貢献しています。他の産業経済が横ばいで留まる中、オーガニック関係の会社は業績を伸ばし、雇用を増やしています」

食品の他、綿や麻、ウールのオーガニック繊維製品も、16%の増加があり市場規模を544億円と報告しています。
日本のオーガニック繊維の市場規模の調査は、まだ行われていませんので分りませんが、多めに見て100億円としてもアメリカと比べて、まだ大分見劣りがします。

その意味で、はっきりと「アメリカのオーガニック市場は伸びている」と言っていいと思います。

ニッポン頑張れ!です。

OTA(Organic Trade Association)とは、オーガニック農産物の普及によって、環境を改善し、経済を支えることを使命にしています。アメリカ49州、6500社のメンバーを擁しています。メンバーは、農業者、製造会社、卸業者、販売者、認証機関、農業団体、貿易会社などオーガニックに関するあらゆる業種・業態の会社で組織されています。
英国:「オーガニック繊維の販売、不況の中でも好調」という記事も併せてご覧下さい。
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日本オーガニックコットン流通機構 理事長 宮嵜 道男