レモンちゃん

昭和22年(1947年)から
昭和24年(1949年)に生まれた
世代を団塊の世代と呼びます。
この頃の人たちは、レモンちゃんと
云えば落合恵子さんとすぐに口を
衝いて出てきます。
髪も黒々、肌もピッカピカだった
20代の頃、皆んな夜更かしして
ラジオを聴いていました。
文化放送のセイヤングは絶大な
人気がありました。レモンちゃんの
トークは、小気味がよくコロコロと
転がるような可愛らしい話し方でしたが、
時に社会の不正を語るときはドキッとするくらい力があって説得されました。それから40年以上も経ってしまっています。

5月20日の読売新聞の記事に、オーガニックコットンの糸を抱えてニッコリしているレモンちゃんの写真がありました。
70歳の時にオーガニックコットンの服を自ら企画デザインして商品にしました。 低価格のファーストファッションが全盛のこの時代だからこそ、人と自然に優しい素材で、自身の年代の方々が安心して過ごせる服というのがコンセプトです。      プルオーバーやロングスカート、ワイドパンツなど楽に着られる服で、シミや汚れが付いたら植物染料で染め直すサービスも行います。永く愛してというメッセージが込められています。
断捨離でタンスに詰まったそこそこの服を思い切って整理したら、一着一着吟味して本当に気に入った服だけで生活するスタイルがこの年代の人たちには似合います。

素材がどのように手元にやってきたのかという事も知っておきたい、農薬まみれで 農家の人たちの健康を害していない、自然を傷めていない、糸の加工も生地の加工も 環境汚染をしていない、縫製加工では過酷な低賃金で工員さんを苦しめていない、これらの事が開示されて証明された服で身を包みたいという価値観が似合います。
日本の繊維の市場は、エコロジー、フェアトレードなどのエシカルなテーマは中々受け入れられてきませんでした。現在でも細々と繋いで来ている状態です。エシカル商品の普及率について欧米先進国と比べると恥じ入る限りです。
知性も高く、所得もあり、古来大自然を愛でる精神があって、思いやり、優しさに長けたこの日本人がどうしてこの重要テーマに目が向かないのか不思議です。

昨今、プラスチックごみが、海洋汚染に深く係わっていて、大問題でストローやスーパーの買い物袋を廃止しなければならないとマスコミは騒いでいますが、上述のぬいぐるみや化合繊の服、プラスチックの家庭用品など問題はそちらの方にあります。   できるだけ木材に代える、天然繊維に代えるという社会意識そのものを替えて行かないと問題は解決しないと思います。
化合繊、プラスチックの業界は猛反発するでしょうが、消費者がエシカルな価値観を持つようになれば、自然と変わってゆくと思います。その意味でどこにも与しない自由な意見を発信できるレモンちゃんの存在は大きいと思います。
この度の新聞記事から多くの読者が多くの気付きを得た筈です。

令和という新しい時代、美しい月の光を楽しめる澄んだ大気の下、平和に暮らせる 日本のためにどうぞ頑張って下さい。

令和元年5月22日

文責:NPO法人日本オーガニックコットン流通機構
顧問 宮嵜道男