化学物質はなぜ問題か?

「全成分表示がわかる本」(化学成分の安全性
研究会著)の中に、食品や生活用品に当たり前
のように使われている化学物質がどのように
健康を害するかが、論じられています。

簡単に言うと、化学合成品は、自然界に存在
しないものなので、人体が対応できないから
ということになります。

対応できないということは、分解処理できない
ということで、対応する「酵素」がないということです。

酵素が、体内に入った物を分解します。つまり分解のハサミの役割です。
例外的にP450という分解酵素は限定的ではありますが化学物質を処理します。
但し、この酵素が働くと発がん性の危険が同時に起こると云われています。
結局多くは、分解されずただ蓄積してゆき、体内で酸やアルカリの環境下で化学変化してゆき、場合によっては「害」になるということです。

純度が高い精製された塩NaCl(ナトリウムと塩素)を食卓塩として使ってきて、その塩分が、細胞レベルで鋭角的に作用してダメージを与えて高血圧症など血管の病気を起こしてきました。単純に塩がいけなかったのでしょうか?
これに対して海水から採った塩にはミネラル分などが複雑に絡み、いわゆる不純物だらけの「純度が低い状態」です。身体は、酵素を使ってゆっくりと分解してゆくので細胞を傷めにくい仕組みがあります。
純度の高い化学物質は、自然界には元々存在していないわけで、身体にとっては異質なものなので対応ができないのです。漢方薬が優しく効いて副作用が少ないというのも漢方薬は化学合成された純度の高い薬品とは異なり、天然不純物だからです。

毒性学の父と呼ばれた学者パラケルススの言葉に
“毒のないものなどあるだろうか? 全てのものは毒であり毒のないものは
ない。「それに毒がない」と決めるのは摂取量だけである。”
結局、体内に取り込む量が多いかどうかということになり、化学物質への認識を
もち、大量に取り込まないように注意することに尽きるのかも知れない。
取り込んでしまった量に応じて症状が現れ、急性、亜急性、慢性ということに
なる。

「化学物質の典型的な症状」

  • 自律神経系症状   発汗異常、手足の冷えなど
  • 末梢神経系症状   運動障害、知覚異常など
  • 気道系症状     のどの痛み、渇きなど
  • 消化器系症状    下痢、便秘、悪心など
  • 循環器系症状    心悸亢進など
  • 眼科系症状     結膜の刺激症状など
  • 免疫系症状     皮膚炎、喘息、自己免疫疾患など
  • 精神症状      不眠、不安、うつ状態などの

<家庭内で当たり前に見られる化学物質>

パラペン:防腐剤・男性の精子を減少させる、発がん性の可能性。
コラーゲン:人体にはコラーゲンだらけで改めて補給する必要はない。
ビタミンC:血管の強化の効果がある一方、毛細血管の増殖を抑える
働きがあるので過剰に摂ると害になる。
各種色素:問題があり、発がん性、皮膚障害が起きる。
アボカドオイル、
アーモンドオイル:皮膚障害の可能性あり。
アシタバエキス;UV効果、血液促進効果あり、皮膚障害の可能性あり。
エタノール、エチルアルコール:発がん性あり。
過酸化水素:皮膚障害、発がん性あり。
カラメル:色素として使用、発がん性あり。
クルクミン:ウコンの根から抽出される色素 発がん性あり。
コチニール:カルミン酸、色素、発がん性あり。
サッカリン:発がん性あり。
サリチル酸:発がん性あり、皮膚障害あり。
ゼオライト:胃腸障害。
炭酸カルシウム:皮膚障害の可能性、概ね安全。
パラフィン:発がん性の可能性。
ヒノキチオール:皮膚障害、発がん性。

<安全なもの>

アルカノールアミン(アクリル樹脂):ヘアースプレーの被膜形成剤
アルギニン、L-アルギニン:アルカリ剤
アルキルベタイン、アルキルベンゼン 帯電防止剤

オーガニックという言葉には、元々生き物だった物という意味があって、人工の化学合成のものとは対極にあります。だからオーガニックな物は、廃棄しても
100%微生物が分解できて、要素を再構成して新たな命の材料にするという循環性があるということです。

 

文責:日本オーガニックコットン流通機構
顧問 宮嵜道男 10.17.19