バイラルメディア

バイラル画像最近フェースブックなどで皆さんの投稿の中に「驚き、  感動、可愛らしい動物の姿や才能が飛び抜けている    ちびっ子ちゃんのパフォーマンス等々」の魅力的な画像や動画が送られてきています。
どこからこれらのコンテンツ(内容)を引っ張って来るのかなあと興味がありました。
そしてその謎の先には「バイラルメディア」という革新的な、とんでもないネットの世界が拡がっているのでした。
バイラルとは「ウィルス性の」という意味でフェースブックやツイッターと云ったSNS
(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のネットワークの中をまるで菌が感染を
起こすように情報が縦横に伝わってゆくイメージでしょうか。

従来は、情報はグーグルやヤフーといった検索エンジン提供会社が情報を整理して重要度に合わせてリスト化してきました。(SEO:サーチ・エンジン・オプティマイゼーション、検索エンジン
最適化という意味。なぜエンジンかというと自動車のエンジンのように動かす仕組みということからIT業界用語になっている)
上位にリストされると当然ですが見てもらう機会が多くなるので何とか上位にリストされるように手間ひま・お金をかけて努力してきました。(SEO対策!と呼んだ)

この度のバイラルメディアは、SNSで拡がるため上位下位の位置づけがなくなってSNSの
皆さんが面白い、伝えたいと思い、コンテンツを転載してゆくとどんどん広がってゆくという
ものです。
テーマ性と画像の工夫などそれなりのテクニックが要りますが、トラフィックが抜群で平等に
機会が与えられていると云えます。(トラフィック:一般的には交通ですが、IT業界では情報拡散の道筋を表します)
代表的なメディア
SPOTLIGHT, BUZZHOUSE, DROPOUT, UPWORTHY, BUZZ FEED,
DISTRACTIFY, VIRAL NOVA FAITH IT, WHATS

面白い情報や商品情報をうまく加工して投稿すると何十万人、
何百万人に伝えられるチャンスのあるメディアと云えます。

さて、以上インターネットの世界の動きをお知らせしましたが、カタカナ英語で読み
難かったかと思います。

初めて聞く外来語の言葉が、文章や会話の中に当たり前のように入り込んで来て、そのたびにその意味を質していたのでは、流れを止めてしまうので、その場は聞き流して後で調べようと思っていて、そのまま忘れてしまうということが日常になってしまっています。

平成18年に国立国語研究会が外来語委員会を作って、外来語をもっと適切な日本語で表して老若男女が等しく戸惑わないようにと提言をまとめました。
リデュース:減らす、リバウンド:揺り戻し、ノーマライゼーション:等しく生きる社会の実現
アクセシビリティ:利用しやすさ、ネグレクト:子育て介護などの業務放棄、
レシピエント:受け取る立場の人、等々問題にしていて、素晴らしい活動だと思っていました。

最近気になる外来語は、ダイバーシティです。本来「多様性、変化への即応性」という
言葉ですが、雇用の機会均等などの場面で使われています。東京のお台場にダイバーシティーと云う商業施設もあって訳が判りません。
プラットフォームもよく聞きます。「基盤」と云う意味で使われていますが、やはり駅の電車の
乗り場を想像してしっくりきません。
クオーター制も変です。割り当て、配分を意味していますが、クオーターと云えば4分の一に
決まっています。どうしてわざわざ言い換えるのか困ったものです。
とにかく、政治家も経済人もマスコミも不用意に外来語を使う風潮が進んで「病、膏盲に入る」状態です。
日本人は、昔から外国の言葉を簡単に取り入れる性癖があるようで、中国が魏の国だった頃、我らの祖先が、魏の国に行って「和国」を名乗ったところ、当時の中国は、わざわざ背中の丸い卑しい「倭」という字に当てて倭国と呼び倭人としました。お人よしの日本人は訂正することもなく押し頂いてきました。「大和の国」は、「邪馬台国」と当て字をされました。邪は、よこしまという字で心がねじ曲がっている意味です。(邪悪の邪である)
更に「日の巫女」をわざわざ「卑しい」という字を当てて「卑弥呼」としました。こんな恥ずかしめをされて平気でニコニコしている日本人の寛容さは、他に類を見ない稀有な民族と云えるでしょう。

国立国語研究会の素晴らしい提言から8年経って、この会は、この10月末に講演会を開催しますが、そのタイトルはなんと、第52回コロキウム「言語教育におけるITCテクノロジーの・・・」となっていて、翻って積極的に外来語を奨めてゆくように方針を変えたようです。
偏狭な民族の誇りなんて云うものは百害あって一利なし、正に日本語は「生き生きと
進化すべきもの」と感得すべきなんでしょうか???

平成26年 10月28日
日本オーガニックコットン流通機構
宮嵜道男

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