環境運動の深層心理

最近テレビを見ていると、DAIGOというロック歌手がよく出演しています。

独特の口調が笑いを誘います。故竹下登元総理大臣の孫として注目を集めています。

おじいちゃんの竹下総理が「アイアムソーリー、僕総理」と孫におどける下りはほほえましく、つい見入ってしまいます。「どうしてロック歌手になったのですか?」の答えはふるっていて「おじいちゃんが消費税を初めて導入した時、学校に行くと皆にそのことでいじめられ、とうとう切れてロッカーになりました。」とのことでした。(ロッカーは、事務所にある入れ物の事ではなく、ロック音楽をする人という意味です。蛇足ながら・・・)

1963年にビートルズは、「Roll Over Beethoven,ベートーべンをぶっ飛ばせ」という曲をヒットさせます。ロック音楽はこのように正統派のクラシック音楽に反発した音楽と言えます。ロックは、現社会体制への反抗の気運があるのです。

そうして考えてみると4月にあったアースデイのイベントでもクラシック音楽はほとんどなくロックか、民族音楽が演奏されていました。
エコロジー運動と言うのは正統とされているものへの反発、現政治体制に対する反抗というように見えてきます。

確かにエコロジー運動の先頭にいる人たちの多くが1960年代の学生運動の闘士だったそうです。
オーガニックの認証についても、体制側の日本の政府機関は積極的には対応していません。これは日本に限ったことではなく、世界の認証機関は、例外的にアメリカのTDA,USDAを除いて、全て民間機関、NGO組織です。

体制側は時に、薬害エイズ問題の時のように大企業と絡んで事件を起して、数人の責任者が処分されるだけで終結してしまいます。ところが民間組織がそのような不祥事を起したら、その組織は潰れます。そのため民間組織は、運営の透明性を図って利用者の信頼を繋ぎとめようと努力します。結果的に不正が起きにくい仕組みになります。

NOCのオーガニックコットンは原綿及び糸が認証機関によって証明され、布地の加工工程そして、製品加工については一品ずつNOCが検査して、NOCエコ加工規準を満たしたものにNOCラベルを付けています。

オーガニックコットンは、体制側の「公的」に対して、民間の公的な運動であると言えます。

日本オーガニックコットン流通機構
理事長 宮嵜 道男

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