「黄砂が中国から飛んでくる」どころではない。

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地球は地軸を中心に西から東へ一日に一回転しています。

時速は約1,666kmの猛スピードで音速の時速1,225kmよりも早く回っています。

空気の流れもこの回転に合わせて西から東に流れます。お天気も当然、西から変わってくる訳です。

では、日本列島の西に何があるか?

中国大陸があります。その中国の大気汚染がこのところ話題になっています。

 

北京など33都市で1月12日、大気汚染指数の最悪の数値を示しました。

呼吸器疾患の患者が急増し、高速道路が通行止めになり、航空便が欠航するという異常ぶりです。

大気汚染の原因は、車の排気ガス、工場の排煙で、微小粒子状物質「PM2.5」の濃度が通常の10倍に達しているとのことです。

深い霧のように立ち込めた汚染の大気で、昼間でも薄暗いと東京新聞が不気味な写真を付けて報じていました。

 

大気汚染は、二酸化硫黄や硫酸塩エアロゾルなど化学工業の排出物や自動車などの動力から出る窒素ガスや二酸化炭素などです。

中国には公害防止法という法律はありますが、経済成長、利益優先に凝り固まった現状の体制では、効力がありません。

日本もかつて通ってきた道ではありますが、人口で比べてもその規模は計り知れない影響力を持っています。

国連環境計画UNEPが1月13日に大気への水銀排出に関する報告書を発表しました。

2010年時点で中国の大気中水銀排出量は世界の30%に達しているとしています。

水銀と云えば水俣病の例にあるように恐ろしい物質です。金属の精錬や火力発電の工程から排出されます。

また、2004年に愛媛大学の環境科学研究センターの田辺教授の調査で、日本人の体内から「トキサフェン」が検出されたとしています。それも、あってはならない母乳からとあって身の毛がよだつ話です。

トキサフェンは、世界の最悪の環境汚染物質PCBと共に1970~1980年にかけて製造、使用が禁止されたはずです。PCBは、水質汚染であるのに対してトキサフェンは空中拡散するので影響は広く深く浸透してゆきます。この化学物質は、有機塩素系農薬で1970年代にアメリカで殺虫剤として使われて、発がん性、催奇性、環境ホルモンとしての毒性があまりにも深刻で生産を止めた農薬です。もちろん日本でも生産されてはいません。

摂南大学薬学部の宮田英明教授は、この化学物質は中枢神経を侵し、震えやけいれんを起こし、肝臓障害のおそれもあるとしています。

そして中国の綿花栽培の殺虫剤としてこの化学物質が使われているとコメントされていて、綿花業界の端くれとしても、今後も注目してゆかなければならないと思いました。

もう10年近く前の問題で、その後、話題になっていないので心配しないでいいのかもしれませんが、地理的に不利な位置にいる我が国としても、監視をしっかりして情報を開示する体制を維持しなければなりません。

平成25年1月21日                                  宮嵜道男

「黄砂が中国から飛んでくる」どころではない。” に対して1件のコメントがあります。

  1. 横山悠男 より:

    昨日はかなり黄砂がひどく、グリーンパークを歩くのをやめた。とうくのけしきをみてはんだんをした。

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