NOC設立趣旨について

NOC設立趣旨書要約

  1. 化学農薬を使わない農業の普及
  2. 環境を汚さない生産方法の普及
  3. 使用者の安全性の追求、安全規準厳守
  4. アトピーアレルギー、化学物質過敏症患者の支援活動
  5. 認定背景の明示、証明書発行
  6. コットン生産地の貧困救済活動

特定非営利活動法人日本オーガニックコットン流通機構(NOC)

 

設立趣旨書

NOCとは

日本オーガニックコットン流通機構 NOC は、1993年に発足し、2004年にはNPO法人として公益を目的に活動をしてきました。
目的として一貫して続けてきたことは、純正なオーガニックコットン製品の普及です。純正なオーガニックコットンとは、一般のコットンを混ぜない 100 % 認証有機栽培綿製品ということです。
オーガニックコットンと一般のコットンとは同種の繊維ですから、混ぜた瞬間、混ぜた比率の科学的な検証はできなくなります。そこで混じりけのない製品を供給するための仕組みづくりに取り組みました。そのためには、オーガニックコットンの生産地から最終製品まで目を届かせる認定の仕組みが必要になります。

認定された製品には、認定のラベルが付けられ、商品を購入されるお客様はラベルを見て、間違いなく純正品を入手できるようにしました。
それほどまでに「純正」を大事にしたのは、オーガニックコットンという繊維素材が、地球環境保全やフェアトレードなど人道的、社会的な重要な意義を含んでいるからであり、そうでないものと少しでも混ぜてはもったいないと考えたからです。

一般のコットンは、畑においては、大量の農薬の使用の問題、遺伝子組み換え種のまん延の問題があり、流通市場にあっては激しい綿製品の安売り競争があり、その陰で、搾取される生産者の貧困問題があります。

華やかなファッションの世界の壁一枚隣には、苦しむ人々が累々といます。
これらの問題をすべて解決する方法としてオーガニックコットンの存在があります。オーガニックコットンの普及は、未だコットン生産の全体の1%にも満たないわずかなものですが、普及が進めば、必ず多くの問題が解決していきます。

皆様には大いに関心を向けていただき21世紀、22世紀と未来の世代に心地よい地球を伝えていこうではありませんか。

 

2017年6月 設立代表者 宮嵜道男