NOC の SDGs への取り組み

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NOC が SDGs として取り組んでいること

はじめに

NOC 日本オーガニックコットン流通機構は、インド、アフリカ、ペルーで行われている貧困救済のプロジェクトを支援しています。

その中のひとつ、REMEI AG bioRe エコロジー・フェアトレードプロジェクト は、1992年からインドとアフリカにおいて、スイスのREMEI社(リーメイ社)、スイスCoop(生活協同組合)が中心となって、農薬を使う従来の農業からオーガニックコットンの農業への転換をおこない、労働者が貧困から脱する運動を進めてきました。

このオーガニックコットン事業は、国連が定めた「持続可能な開発目標」(SDGs)の達成を意識した内容となっており、大きな成果をあげています。

NOC 日本オーガニックコットン流通機構は、この運動を全面的にサポートしています。

  • • 綿花相場の15%のプレミアムを上乗せした価格での買取をし、継続的に買取りを保証します。
  • 地域の伝統を尊重し、農業者の自主性を引き出します。
  • 有機農業の訓練所を整備し、技術指導を行います。
  • 井戸や水路やバイオガス設備などの資金援助を行います。
  • 医療サービス、学校運営、天災対策など、物心両面の支援を行います。

NOC 日本オーガニックコットン流通機構 による具体的な支援方法ですが、NOCが認定を行っている NOC ラベル というものがあります。

認定ラベルの詳細はこちらから → NOC ラベル

NOC ラベル 1枚 につき、2円 を付加することが明記されています。

この NOC ラベル の付いた製品を購入されたお客様は、商品に含まれたフェアトレード支援金(貧困救済基金)にご協力いただき、NOC が行う具体的な支援にご参加いただくことになります。

貧困救済基金の詳細はこちらから → 貧困救済基金

具体的な支援内容については、以下目標に沿ってご覧ください。

目標01:貧困をなくそう

SDGs:目標1
bioRe プロジェクトは、当初からオーガニックコットン事業でインドの農村の貧困をなくすことを目的にしていました。

農業者の栽培コストを少なくし、割増価格で産物の買い取りを行い、農業者の収入を増やしてきました。

綿花のみという単一の栽培をするのではなく、農業者の生活を安定させるため、豆や麦、野菜に果物、花や家畜まで、幅広い有機農業の指導を行っています。

6,000 軒以上の農家がオーガニックコットンを栽培しており、買い取り保証や 15%のプレミアムといったサービスを利用するなどして、貧困から脱するための手がかりを得ています。

また、4 つの女性グループが縫製や手織りの生地を生産するための支援を受けており、彼女たちは現地農業者の平均的な賃金よりも高額な収入を得ることができています。

目標02:飢餓をゼロに

SDGs:目標2
タンザニアではコットンの種は、bioRe プロジェクトからのものをそのまま使用しています。
また、インドではG M Oフリーの種をプロジェクトで開発中です。
タネの購入などには利子なしの借入ができるようにして栽培の負担をなくしています。

収穫物は bioRe プロジェクトが割増価格で買い取りを行い、5年間の買取保証をして、生活を安定させています。

コットンの繊維の副産物の種は、食用油の原料や家畜の餌として販売することで、農業者の収入をあげています。

目標03:すべての人に健康と福祉を

SDGs:目標3
オーガニックコットン農場では、農薬を使用しませんので、農業者の健康被害はありません。

100 以上のトイレの設置と医療バスの配置を行い、農家の人々の健康をチェックする仕組みを設けています。

年間 7 万 3 千人もの人々がこれらを利用し、マラリアなどの感染症から農業者を守っています。

目標04:質の高い教育をみんなに

SDGs:目標4
bioRe プロジェクトは、教育機会を提供するために、学校のない地域には地域からの要望に基づき、アニメーションスクールを建設しています。

また、これまで社会的地位の低いとされていた女性が自立できるよう、教育、指導を行っています。

これにより、有機農業のアドバイザーや、手織り生地の加工・縫製技術を指導する職業として、収入が得られるようにしています。

目標05:ジェンダー平等を実現しよう

SDGs:目標5
世界の認証オーガニックコットンの畑で働いている 10 %は女性であり、農業技術の指導者、認証の農業記録係、農場の所有者と、女性の活躍の場が広がっています。

目標06:安全な水とトイレを世界中に

SDGs:目標6
オーガニックコットン農場では化学農薬を使用しないため、飲料水の化学物質汚染が起きることはありません。

タンザニアに 77 の井戸と 26 の貯水のタンクを設けています。
これによって 3 万 4 千人以上の人々が安全な水を得ることができています。

目標07:エネルギーをみんなにそしてクリーンに

SDGs:目標7
bioRe プロジェクトでは、公共の電気の供給が不十分であるため、ソーラーエネルギーとバイオガスを活用しています。

インドとタンザニアでは、2,840 台の高効率なガスコンロと 3,238 個のバイオガスプラントが設置され、利用されています。

目標08:働きがいも経済成長も

SDGs:目標8
世界で認証オーガニックコットンの生産に20万の人々が携わっています。

この認証規定に、農業者の健康、エコロジー、公平、人権保護が盛り込まれています。

目標09:産業と技術革新の基盤をつくろう

SDGs:目標9
オーガニックコットンの生産活動そのものがサスティナブル、エシカル、事業の透明性を前提に行われています。

年々、生産量も上昇し、繊維業界への貢献もしています。

気候による収穫性のリスクなどに対し、産業、社会的基盤の向上が進められています。

目標10:人や国の不平等をなくそう

SDGs:目標10
オーガニックコットンの生産は、現在、インド、タンザニア、中国、トルコ、アメリカなど、途上国でも先進国でも、ともに行われています。

農民の社会的地位は低い状態でしたが、オーガニックコットンの産地では、収入が正当に得ることができ、安定した生活が整い、コミュニティが自立しています。
コットンの生産に携わる多くの女性が自立しています。

目標11:住み続けられるまちづくりを

SDGs:目標11
農民の収入が上がり、農薬の被害がなく、自然環境が豊かになり、コミュニティーへの定着が進んだため、土地の価値が高まりました。

そして重要なことは、寄付に頼らない住民の自治も進んでいることです。

目標12:つくる責任 つかう責任

SDGs:目標12
オーガニックを選択することは、畑はどうか、工場はどうか、小売店はどうか、家庭内ではどうかを考えることで、結果として健康生活が得られることにつながります。

オーガニック農産物は大自然の作法に沿って多様な作物を同時に育て、人工的な肥料や殺虫剤など使わないことで、その結果、品質面でも栄養面でも優れていることが証明されています。

オーガニックコットンは、繊維だけではなく食用油にもなり、オーガニック食品の多様性に貢献しています。

オーガニックコットンの製品の生分解性も優れ、廃棄物の問題の解決策のひとつといえます。

目標13:気候変動に具体的な対策を

SDGs:目標13
オーガニックの土壌は二酸化炭素を保持し、それが土壌の力になっています。

一方で、化学肥料の酸化窒素はオゾン層を減衰することが解っています。
オーガニック農業では、合成の窒素肥料は禁止されています。

bioRe プロジェクトはコットンの単一栽培ではなく、多様な作物を同時に栽培する輪作や混植をするので、気候変動による収量変動に対応できます。

目標14:海の豊かさを守ろう

SDGs:目標14
オーガニック農業の最大の特長は、化学合成の肥料も殺虫剤も一切使わない事です。

一般の農業では、化学農薬が大量に使われ、土壌から地下水や川にそれらの化学成分が流れていき、最終的に海洋に広がり海洋生物への異変をもたらします。

その害悪は、海洋生物を通じて私たちの健康を害する結果となります。

目標15:陸の豊かさも守ろう

SDGs:目標15
オーガニック農業では、土壌のあるべき循環を尊重して収穫力を上げるように工夫されています。

輪作、混植、耕作地の規模をできるだけ小さくして、地域の自然環境を傷めないように工夫しています。

家畜の育成と植物の栽培の関係に配慮して、相乗効果が上がるように工夫しています。

森林保護や家畜の放牧による砂漠化が起きないように管理しています。

目標16:平和と公正をすべての人に

SDGs:目標16
オーガニック農業が健全に発展していくために欠かせないのは、農民が自主性を持つことで、そのためには公平で協力的で民主的で人権尊重が欠かせません。

bioRe プロジェクトは、農民を中心にして男女差別がなく、協力するための組織があり、優れたリーダーがいます。

その結果、地方自治体の支持を得て、国の協力を得て、国際的な協力関係を得てきました。

目標17:パートナーシップで目標を達成しよう

SDGs:目標17
オーガニックコットンの発展のためには、国際的な協力関係がなければ成り立ちません。

その生産のやり方が、エコロジーであり、フェアトレードであることが認められ、共感されないと、協力してもらえません。

そのために公平性と情報開示、そして良い品質、安全性で世界の消費者の皆さんに喜んでいただけるよう、努力を続けなければ成り立ちません。

bioRe プロジェクトは、これらが実現しているため、発展しています。

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