[Première Vision Paris 2020.02 (株)パノコトレーディング] 出展レポート

(株)パノコトレーディングがフランス・パリで2月11日(火)~13日(木)に開催された「プルミエール・ヴィジョン・パリ」へ出展されました。

<Première Vision Paris 2020.02>
開催日: 2020年2月11日(火)~13日(木)
開催都市: フランス・パリ
公式サイト: https://www.premierevision.com/ja/

プルミエール・ヴィジョン・パリは、年2回3日間の会期でおこなわれる全世界に向けた、世界最高峰のテキスタイル見本市です。
プルミエール・ヴィジョンは、ウエア、レザーグッズ、シューズ、ファッションジュエリーという4つのマーケットを対象にしています。
6つの専門分野(ヤーンとファイバー、テキスタイル、レザー、テキスタイルデザイン、服飾資材と部材、縫製)を統括し、インスピレーション、クリエイティビティー、ビジネス、リサーチ、そしてトレンドの検知をします。
業界全体の発展の鍵となる主要な取り組みを解き明かす役割をもつリーディングプレイヤーとして、世界規模でその存在感を高めています。

今回の出展について、(株)パノコトレーディングの長尾さんにお話を伺いました。

―プルミエール・ヴィジョン・パリ出展に至るまで
「これまでは、毎年ニューヨークで開催されるプルミエール・ヴィジョンに参加していたのですが、今年は、はじめてパリのプルミエール・ヴィジョンへ出展することとなりました。プルミエール・ヴィジョン・パリでは、世界中から集まったデザイナーやバイヤー達は、よりオリジナリティが高くバリエーションに富むもの、すばやく出荷できるものを求めていました。他にはない(主にヨーロッパでは手に入らない)生地が必要とされ、これまで出展していたアメリカ・ニューヨーク開催のプルミエール・ヴィジョンとは異なる要求に応える必要がありました。」

―出展においての工夫
「展示会をおこなうときに、大切になるのは、“ブースづくり“。その時その時のインスピレーションを受けた色に染色した生地を並べます。まずは視覚的なところから多くの人々に興味を持ってもらえることが肝心です。高級な生地を選択してもらう為には、色も大切な要素です。」

ー交渉
「展示品に興味をもたれた方には、まず㈱パノコトレーディングで“どのような取り組みをしているか”を説明します。そして、お客様の望むサンプルを相手先へ送ります。サンプルを送ることで、相手先企業の企画会議などで見てもらうきっかけとなり、契約の可能性につなげています。実際に、展示会後サンプルを送った企業から問い合わせもいただいています。」

―環境配慮素材、サステナビリティへの注目
「プルミエール・ヴィジョンの会場内の特設ブースでは、各社を代表する生地の中から、さらに審査員が2~3種類の生地を選び出し展示します。このブースの生地は、
主催者の用意する約30通りのテーマに合うかで選択されます。「オーガニック」「トレーサビリティ」「ウォーターレス」「レスポンシブルフィニッシュ」などといった、環境への配慮を問うテーマが多く用意されています。創造性と持続性の両立が流れとなっていることを感じます。実際にフランスでは、食品廃棄禁止法が施行され、また衣類やその他の廃棄禁止についても関心が集まっており、フランス国内では環境への意識が高くなっているようです。」

ー今回長尾さんにお話を伺って
これまで日本をはじめニューヨークや様々な場所で展示会をされてきましたが、初めて世界最高峰のプルミエール・ヴィジョン・パリに挑戦されることとなり、難しいと思われることもあったそうです。これまで出展してきた国や地域とは異なる要求や雰囲気の中、多くの人々が関心を持ちやすくなるようにブースづくりや様々な工夫をして、交渉、契約に繋げられていることを知ることができました。サステナビリティへの注目も高まっていたということで、オーガニックコットンの存在の重要性についても改めて感じることができました。