オーガニックなモスキート対策
昨年、蚊が媒介するデング熱騒ぎがあって、
東京の代々木公園は封鎖され、殺虫剤が
撒かれるニュース映像が毎日流れました。
日本もとうとう熱帯気候になってしまったのかと
地球温暖化問題を実感しました。
昨年、あのビル・ゲイツ氏が、
World Deadliest Animals(WHO,FAOの数字を編集)というレポートを公表しました。
「人を殺す動物ランキング」です。
1位 蚊(年間72万人)
2位 人間 (47万人)
3位 ヘビ (5万人)
4位 犬 (2.5万人)
5位 ハエ (1万人)
2位に「人間という動物」であることは、アイロニーを感じますが、なんといっても、
ぶっちぎりの堂々の1位の「蚊」については改めて恐怖を感じました。
蚊に刺されて血を吸われるくらいは大したことはありませんが、あの痒みとマラリアとか
デング熱など媒介する迷惑な感染症は許せません。日本脳炎も蚊が媒介する病気です。
マラリアは、ハマダラ蚊が媒介します。生息数は少ないようですが、人も荷物も海外との頻繁な行き来がある昨今では、安心できません。
デング熱の蚊は、ヒトスジシマ蚊で、例のやぶ蚊です。
マラリアのハマダラ蚊は夕方から夜、デング熱のやぶ蚊は、日中にも活動しています。
さて、蚊の対策ですが、オーガニックな材料から作る防虫剤を紹介しましょう。
ハーブの香りと云うと、リラックスという言葉が反射的に浮かびますが、虫たちにとっては
我慢できない嫌な臭いのようです。ハーブたちも伊達で香っている訳ではありません。
ミント、レモングラス、バジル、タイム、ユーカリなど、みんな忌避効果があります。
生葉を束にして窓に吊り下げても効果があるようです。
ミントティーを飲んだ後は、蚊が寄って来ないという報告もあります。
逆に、甘い物やアイスクリームなどを持って歩いていると寄ってきます。
汗の臭いも好きらしく、ビヤガーデンで飲んでいて酷く蚊に刺されたことを思い出します。
直接肌に浸けて防ぐオイルを作る方法もあります。
500mlのアルコール
100mlのベビーオイル
100gの丁子・クローブ(Clove)
を混ぜて、肌に直接塗っておくと、蚊が寄って来ないそうです。
もう一つ朗報があります。
夏になると、台所に出没するあのドッキリ・ゴキブリに対してもハーブの香りが利きます。
ゴキブリも甘い香りとかビールの臭いが大好きです。ビール缶は飲んだら軽く水洗いした方が
いいと云います。
ゴキブリは、レモンやオレンジの柑橘系の香りを嫌います。通り道にレモンの皮を置いて
おくだけでも寄って来ません。レモン汁のスプレーも効果があります。
また絶大な効果のあるモノは、ペパーミント・ハッカです。ハッカスプレーも簡単にできます。
新聞紙を丸めてゴキブリを叩き殺す方法は、オーソドックスですが、その新聞紙の臭いも
嫌うそうです。
インクの臭いは結構、防虫効果があるようで、昔から押し入れの下に敷いたりしていました。
レモン汁やペパーミントを新聞紙に滲みこませて押し入れに敷いて置くのは更にいいようです。
スーパーマーケットではこの季節に家庭用の防虫剤を山のようにして売っていますが、毒性の
ある化学物資を部屋に撒くのは健康的ではありません。特に子供やペットのいる家庭では避けたいものです。オーガニックな対策を工夫して健康生活に努めましょう。
蛇足ながら、ゴキブリは、人を殺すランキングには出てきませんでした。でも許せませんね。
夏のちょっと怖いお話しでした。
平成27年6月24日 日本オーガニックコットン流通機構
宮嵜道男