オーガニック製品の正当性を守る
IFOAMからのメールマガジン(2016年2月16日)に
次のような記事がありました。
「オーガニック製品の正当性を守る」という趣旨で始められた組織がある。
bioC・国際有機認証ダイレクトリーは2002年にドイツのボンで設立された。
認証のあるオーガニック製品に係るメーカー、認証機関などすべての関係先の
ディレクトリー(名簿)をネット上で閲覧できるサービスを行っている。(有償)
ディイレクトリーには、社名、団体名、住所、製品などの認証背景が
記載されている。
ディレクトリーには、オーガニック認証製品の認証背景や有効期間などの情報が
収録されていて、最新版が閲覧できます。
現在、オーガニック認証製品を6万件以上収録されています。
最近、イギリスの検査機関のDEFRAがディレクトリーに登録掲載さました。
これにより世界28か国、4000の認証機関がデーターベースに収録されています。
(有機農業者、オーガニック信託会社、有機食品連盟、スコットランド有機農生産者組合、
ソイル・アソシエーション等々)
bioCの目標は、世界中のオーガニック関連企業、関連組織、認証機関そして製品をあまねく収録して、ユーザーにとっては、ワンストップショッピングですべてが見通せ、必要な情報に簡単にアクセスできるようにすることでオーガニック製品普及に貢献したいとしています。
2015年9月からは、オーガニック製品のモニター(監視)サービスを始めています。
メンバー登録したユーザーがモニターを依頼すると、その製品が正当な状態かどうかを (認証機関を変えていないか、有効期間内にあるかどうかなど)モニターして変化があると
依頼者にメールで通知するサービスです。
また、このサービスでは、認証機関それぞれを審査し、要件を満たしていない機関の
収録も行っています。現在28の機関が要注意、詐欺的な組織として公表されています。
会員登録は年間50ユーロで、検索依頼ごとに数十ユーロの費用が掛かります。
日本には、早くから「オーガニック電話帳」というディレクトリーが出版されています。
このbioCはオーガニック電話帳の国際版と云えます。オーガニックの世界は
このようなサービスが必要な段階になってきていることが分かります。
平成28年5月19日 日本オーガニックコットン流通機構
宮嵜道男