ウィキペディア[コラム 2019 No.16]
ご注目!NOCがあのウィキペディアの記事に…
ネットで調べ物をしていて欠かせないのは、ウィキペディアではないでしょうか?100%信頼できるかどうか・・・
と疑問視する向きもありますが、やっぱりお手軽に概略を把握するにはこの上なく便利です。
そして、検索の際には、いつでもトップから3~4番目にはリストされて、強力な注目度があります。このウィキペディの記事としてNOCが掲載されています。
ウィキペディアはアメリカのウィキペディア財団が運営しているオンライン百科事典で、2001年に登場しました。2008年には世界で1000万件の記事が掲載されるようになりました。 その後、急上昇して、2019年8月時点で、なんと全世界で26億2700万件の記事が掲載されていて、その勢いは衰えを知りません。人々の知りたいという欲求には限りがないという事でしょう。
各言語ごとに記事の数を見て行くと、その言語圏の知識への欲求度が見えるようです。
文化度、科学技術先進性など色々な角度で表われています。
この数字は自然発生的で、どこかが管理しているという数字ではないので信ぴょう性が確かです。言語別にトップテンを見てみると
1 | 英語 | 9億件 |
2 | ドイツ語 | 1億9、000万件 |
3 | フランス語 | 1億6、000万件 |
4 | スペイン語 | 1億1、800万件 |
5 | イタリア語 | 1億700万件 |
6 | ロシア語 | 1億100万件 |
7 | 日本語 | 7、300万件 |
8 | ポーランド語 | 5、700万件 |
9 | 中国語 | 5、500万件 |
10 | ベトナム語 | 5、100万件 |
10年程前にウィキペディアに是非ともNOCを載せたいと、かなりのボリュームの原稿を準備してウィキペディアに掲載の依頼をしましたが、にべもなく拒否されました。当事者の原稿は受け付けないという根本原則があるからでした。あくまでも第三者としての記述を優先するからです。これは創始者のジミー・ウエルズ氏の客観情報を大事にする精神からきています。いわゆるオープンソースの活用です。コンピュータの世界は、独占するよりソフトでも情報でも公開して公平に情報を享受して事実真実に近づけようという精神があるからでした。ジミー・ウエルズ氏はこんなことを語っています。「ネットの世界は、ボウリング場に似たようなものである。 時にはプロのトーナメントがあってボウルを投げて100万ドルを稼ぐ者がいる。それじゃあ、一般の人々が賞金なしでボウリングをするのはなぜか?バカバカしくないのか。いや彼らはそう思わない。彼らはボウリングを楽しんでいるのだ。それを好きでしているのだ」
時間と労力を掛けても、無償で作業に取り組むボランティアが沢山いて、面倒を厭うどころかそれを楽しみ、誇りにしているという訳です。
選ばれた管理編集者達を、特別に「ウィキペディアン」と呼んでいます。全く無償で名誉職です。日本には40人程いるようです。
ネットの社会が目指すのは、ある種の権力から離れたところで、同じ地球にこの時を生きている人々が繋がって戦争紛争のない平和な社会を造ることとしています。個々人のパソコンが世界の英知と繋がっているという感覚を持てる時代を歓迎したいと思います。
さて、NOC日本オーガニックコットン流通機構がウィキペディアの客観的な記事として掲載されたことの意義を知って、大いに販促に活用して頂きたいと思います。