エチオピアが CmiAの運動に加わる
CmiA
*Cotton Made in Africa Initiative シミーAと呼ぶ
*SJ Sourcing Journalの記事
国際的なアパレル、繊維関係者が読んでいる
ネットメディア
55,000人の読者がある。
エチオピアの北西地域でCmiAの認証のある綿花生産が始まりました。
これは国掛かりのプロジェクトで窓口はCmiAの管理する
AbTF( Aid by Trade Foundation)が行います。
エチオピアの9、000以上の零細農家の生活支援になる模様です。
AbTFの責任者のクリストファ・カウト氏の言葉です。
「エチオピアが加わることで、この地域のCmiAのエシカル基準に沿った綿花生産する農家が
65万にもなります。恩恵を受ける家族も含めるとサハラ砂漠以南の10か国で
550万人にもなるのです」
2005年以来、CmiAは、サハラ砂漠以南の綿花栽培農家の生活改善策に取り組んできました。
このプロジェクトのお蔭で、アフリカの零細農業者は、効率的な農法で環境面でも安全な
技術を学びました。
CmiAはこのような社会的に意義のある原料を買い、その証明シールを付ける企業と
連携しています。
有料の認証シールなどで得た資金はこのプロジェクトに還流されます。
カウト氏は続けて言いました。
「私たちの農業基準は特別で、色々な支援が必要な弱小の農業者を対象にしています。
自然環境や生態系を守るために、原生林の開発を禁じ、遺伝子組み換え技術や人工的な灌漑の技術などが侵入して来ないように監視しています」
昨年、15万トン以上の綿花が、CmiAの基準で生産されました。
先のウガンダ、タンザニア、カメルーンにエチオピアが加わり、2015年、更に成長が
期待されています。
<Cotton made in Africa とは>
・略称CmiA(アフリカ産コットン)は、2005年から始まった官民提携の
プロジェクトで、貿易援助基金(Aid by Trade Foundation・ドイツ)が行う。
・検証システムは、オランダのワーゲニンゲン大学、コンサルティイグ会社 などが
係り、原綿の栽培、輸送、綿繰り工程、倉庫保管などの規定を作った。
エコサート、アフリサートなどが、認証する。
・生産量、15.6万トン
・貧困な小規模自作農家の生活改善と環境改善を目的とする。
・アフリカ綿花の競争力強化のマーケティングが主眼で、農業技術の指導と農業者の生 活基盤の向上を目指している。
・人体に害のある作業や児童労働を規制している。
・自然保護の立場から農業を規制する地域を設定している。
・マイクロ・クレジットの制度を持って農業者の金利負担をなくしている。
・遺伝子組み換え種の使用を禁じ、化学肥料や農薬を減らすプログラムを持つ。
・混率の規制や栽培の規制や認証などは特にないが、独自のラベルは発給している。
・大手企業と積極的に係り、アフリカ貧困支援への志向を持ちながら、低価格を
欲しがる消費者をターゲットにしている。
オーガニックコットンは、エシカルの面で最高の素材ですが、製品は、
高価でなかなか広がらないという状況で、
このエシカル市場を価格面で補完する立場をもったフェアトレードコットンや
このCmiAなどが、大手アパレルと組んで活動しています。
平成27年4月6日 日本オーガニックコットン流通機構
宮嵜道男