TEリポート3.25
TEテキスタイルエクスチェンジ・リポート3.25.2015
TEがオーガニックコットンの現状を分かりやすく理解するために
簡単な数字で説明しています。(意訳)
オーガニックコットンの農業が、環境保護や経済の面で,
どのように社会的によい影響をもたらしているかを示しています。
各国のオーガニック農業者の「持続可能な農業」への意識が固まって来て、
オーガニック農業の基準をきちんと受け入れていることがわかります。
最近出版された「オーガニックコットン・ライフサイクル・アセスメント」の中では次のように説明されています。
・農業者が、多様な作物をうまく組み合わせて、どのように有機農業の効率を
上げているか。
・農業コミュニティを組織し、女性の農業者をどのようにサポートしているか。
・農業者がいかに収入と支出をやりくりし、気候変動に対応し、猛烈な勢いで拡散している遺伝子組み換え種に対抗しているか。
<最新の数字>
認証されたオーガニック農場の面積 8万2016ヘクタール
認証されたオーガニック農場の農業者数 6万6980人
認証されたオーガニック繊維 4万1882トン
67%の農業者は、灌漑でなく自然の雨水を利用している。
96%の農業者は、堆肥を利用している。
65%の生産者は、フェアトレードの認証を取得したり、
劣悪な労働環境をなくす体制を取っている。
77%の農場で豊かな生物多様性を確認している。
農業者の収入のオーガニックコットンとその他の作物の比率は、
オーガニックコットン対その他の作物は57:43だった。
85%の農業者は、収穫が気候に左右されているとしている。
69%の農業者は、種の問題で困ったことがあるとしている。
31%の生産者が、農業者への支払い時期と事業からの収入の時期が
大幅に遅れることをマイナスに捉えている。
平成27年3月26日 日本オーガニックコットン流通機構
宮嵜道男