エクタ・パリシャドが今年のノーベル平和賞の候補に
インドのEKTA PARISHADは、英語でUNITED FORUMとなり、「討論連合」とでも
訳せましょうか。1991年に始まった零細農家を支援する民間組織です。
NOCグループが主に使っているインド産のオーガニックコットンは、bioReプロジェクトの産物ですが、プロジェクトの始まりの頃に、このエクタ・パリシャドの協力を得ました。
そして、この組織の指導者のRAJAGOPALラジャゴパルさんは、bioReプロジェクトの役員として現在まで活躍してくれています。
ラジャゴパルさんは、篤いガンジー主義の人で、強い指導力で、エクタ・パリシャドを率いてきました。
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<ガンジー主義>
マハトマ・ガンジー(1869 – 1948)は、1930年03月12日に、非暴力・不服従をもって、イギリスからの独立運動を進めた。イギリスの専売であった塩を海岸で集め、専売制に対抗する「塩の行進」を同士 80で始めて、大きな運動にして、インドの独立に繋げていった。またイギリスから入って来るコットン製品をボイコットして、綿花を育て、自ら糸を紡ぐ自主独立の運動も象徴的な運動だった。
エクタ・パリシャドは、ガンジーの遺志を継いで活動しているグループ。
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ガンジーにならって、このエクタ・パリシャドは、2007年と2012年にガンジーの誕生日の10月2日に何万人もの農民を組織して、政府に抗議の行進を先導しました。農地からデリーまで300キロ以上の農民の行進で、世界中のメディアがその模様を伝えました。
これはインド建国の際に、「政府は農民に土地を分け与える」という約束をしていましたが、なかなか果たされない事への抗議でした。
現在では、インドの13州で20万人のメンバーを擁し、1万1千の農業コミュニティがネットワークされるようになりました。
農民の他、地方の労働者、山間僻地に住む少数民族とかカーストの階層から外れた最下層の人々の救済を目的にしています。
弱い立場の人々の土地の権利を守ったり、森林保護や劣化した農地の再生そして生活水の確保など、経済面での支援も行い、常に社会的正義に照らして活動してきています。
常に政府に弱者に目を向けるための政策提言をしていますが、はっきりした政治活動と
云ったものではなく、選挙がある際に特定の候補者を選んで、組織として支持し、政策を
ガイドする方法をとっています。
bioReプロジェクトが、大変お世話になっている「エクタ・パリシャド」が今年の
ノーベル平和賞の候補になっているという誇らしい知らせを致しました。
皆さん、是非、賞に輝くように祈りましょう。
平成26年5月2日 NOC 宮嵜道男