bioRe project 2009/2010 Annual Reportより
タンザニア サイモン・ベンジャミンさんの場合
タンザニアMeatu地区は、海抜1000mから1500mの高地にあり、面積は8,871平方kmである。
この地域でビオレタンザニアのプロジェクトが行われている。
15の村で2000人が働き、農民の平均の占有面積は、79エーカーでそのうち20%が農地に使われている。80%は放牧と休閑地になっている。
ベンジャミンさんは、1994年からオーガニック農業に取り組み始め2001年にビオレプロジェクトの契約農家になった。結婚して8人の子供達の父親である。6人の子供たちは既に畑で手伝いを始め、2人は学校に通っている。
オーガニック農業に転換する前は、一般の農法として、コットンを連作し、マメ科の植物を植えることも肥やしを撒く事もなかった。
現在は、学んだ農法の通り、輪作を行い肥料も十分に撒いている。
そして仕事量も、仕入れも減った。
コットンや穀類の作物に添って土壌のためにいいマメ科の作物を栽培している。
土壌の質が改善していることを誇りにしている。
そして農地面積は、70から100エーカーになり、トタン板の屋根の家を建てることが出来た。
他に15頭の牛、8羽の鶏、25頭のヤギ、2台の牛が引く耕うん機、2台の水流ポンプを所有できた。
ビオレプロジェクトに参加したお陰で、十分な農業指導と上乗せ価格で買い取ってくれるなど有利な仕組みがあり感謝している。
平成23年5月25日
宮崎道男