キャサリン・ハムネット

KATHARINE HAMNETT                                           イギリスのファッションデザイナー キャサリン
ハムネット氏のホームページを翻訳しました。
簡潔にオーガニックコットンの意義が表わされています。

オーガニックコットンキャンペーン
キャサリン・ハムネットの
オーガニックコットンの製品の規準は、
環境保全、エシカルの面で最も厳しい。

右の写真Tシャツプリントのメッセージ           *もうこれ以上ファッションから犠牲者を出すのは止めよう!  

オーガニックコットンの事実                 オーガニックコットンとは・・・化学肥料も農薬も使わないで栽培されている。
オーガニックコットンとは・・・色々な認定基準があるが、共通しているのは3年以上
農薬を使わない土壌で栽培されたもの。
オーガニックコットンとは・・・色がどうの、肌触りがどうの、形がどうのというの
じゃなくて、誇りをもって着て、皆に勧めること。
Why conventional cotton is such a killer
一般の綿がどれほど酷いかということ・・・

・ 綿は世界の農作物の10%なのに、世界の25%もの殺虫剤を使っている。(綿の耕作面積は、世界の3%、殺虫剤の使用量は世界の16%)                           ・ ロシアから南アフリカにかけての一億人の綿花栽培農民は、飢餓状態の
貧困の中にいる。
・ アメリカの綿花農業者に支給されている補助金が世界の綿花の相場価格を
引き下げて、途上国の綿花農家を貧困に追いやっている。
アメリカ国民は、世界で唯一、このことを改善できる立場にいる。
政府に廃止を求め、政治家にオーガニックコットンを着るよう迫ろう!
・ 世界保健機構WHOによると、毎年2万人もの人が農薬の薬害事故で死んでいる。
・ 飢餓による死が拡がり、また農薬などの借金が払えず自殺する綿花農民が
年間20万人もいる。
・ PAN(Pesticide Action Network・農薬問題ネットワーク)によれば、
100万人以上の人々が長期に亘る農薬の被害を受けている。
――農民が有機栽培に変えれば、この酷い状況はなくなる―――
オーガニック栽培に換えると、支払いが40%減って、20%高く売れるので、
収入が50%も増える。そうなると、食べるものも着るものも整い、子供たちの健康と
教育を維持できる。

オーガニックコットンは綿花栽培を行う途上国の貧困から抜け出す唯一の方法である

キャサリン・ハムネットの挑戦

2003年にアフリカのマリを視察したときのことでした。
綿花農家で最悪の状況に出くわしたのです。それは栄養失調で母乳が出なくて二人の子供を死なせてしまった母親の嘆きでした。私はこの母親の例は、特に珍しいことでなく日常茶飯事のことであることを知りました。
そしてオーガニックコットンを普及することの重要性を強く認識したのです。
一般のコットンとオーガニックコットンの違いは、エシカル(良心的、倫理的)かどうか
ということです。
「オーガニックコットンのTシャツを選ぶということは、それが優しくソフトで格好よく
充実感を味わえるということなのです。そして何よりも一番大事なことは、
オーガニックコットンTシャツを選んだあなたがこの地上に生きる人々の尊い命を助けているということなのです」

キャサリンさんは、1980年代からTシャツに社会的なメッセージをプリントして運動を始め、1990年代になるとオーガニックコットンの優れた点をアピールするようになりました。
当時、オーガニックコットンのプロモーションをしていた私たちにとって、著名なロンドンの   デザイナーが一緒に加わってくれていることに大変心強さを感じたものでした。

そして現在、67歳のキャサリンさんは、なお一層明確にオーガニックコットンの普及の大切さを訴えてくれています。
平成26年6月26日        日本オーガニックコットン流通機構   宮嵜道男

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