Organic Exchangeレポート
オーガニックエクスチェンジは、2007年9月に2006年~2007年のオーガニックコットンの収穫状況最新レポートを発表しました。(2007.10)
レポートの要約
- 2005~2006年のオーガニックコットンの収穫量は、37,773トンであった。
- 2004~2005年と比べて2005~2006年は49%収穫量が増加した。
- 2007年7月時点で、未確定ながら57,500トンが確実と報告されている。この量は、前年と比べて、なんと50%以上の増加となる。
- トルコ、インド、中国、ペルー、アメリカが生産国のトップ5である。
- 年度末の在庫量は、生産量の概ね5%程度になる見通しである。
(順調な需要を示している。)
オーガニックエクスチェンジ ブレンド基準を決定。
オーガニックエクスチェンジは、このほどIMO、QCS、Control Union等の認証団体による特別委員会を設け、オーガニックコットン入りコットン製品の基準を作った。
従来大手アパレル各社は、オーガニックコットンを一部取り入れ、エコロジーのテーマを自らアピールしてきたが、信頼性を高めるためには、第三者による認証が必要になってきた背景がある。
【主な認証規定】
- 申請者はオーガニックエクスチェンジの会員でなくてはならない。
- 製品の中に、5%以上の認証オーガニックコットンが含まれること。
- 生産者から有機認証のある原綿であることの証明書類を整備する。また調達先との売買関係書類、輸送経路を証明する書類なども必要。
- 工程の記録は全て保管されていなければならない。
- 第三者認証機関がオーガニックエクスチェンジの5%混入規定を各工程で証明しなくてはならない。
- 紡績、製織、最終製品までの工程中で、オーガニックコットンが含まれている旨のラベルを付けるためには、全ての工程を明示されなければならない。
オーガニックエクスチェンジは、この5%混入規定は、あくまでも過渡的な手段であり、目指すところは100%オーガニックコットンであると説明している。
★NOCが支援しているプロジェクトが紹介されています。
インド、タンザニアで進められているオーガニックコットン貧困救済プロジェクト
beoReプロジェクト
インドでのbeoReプロジェクトがこのところ急速に進展している。
2006年から2007年の掛けて2700の農家が、新たに有機農業に転換していった。
現在インドで7700農家、タンザニアで1700農家が、プロジェクトに参加している。
運営の成功は、有機農業の訓練指導の仕組みが優れ、効果が表われたとしている。
また、農業者の健康維持のための新たな取り組みを始めている。
近代的な医療機器を装備した大型バスで、各地を巡回し、医療サービスを行っている。
既に4か月で2500人の患者を治療した。
地域の人々から大きな感謝をもって受け入れられ、
地域の学校の子供たちへの医療サービスが広げられている。
要約 宮嵜道男