サステナブルって何ですか?[コラム 2020 No.19]

女性誌「ミセス」の4月号で「サステナブルって何ですか?」という特集記事がありました。

執筆したのは環境ライターでNPO法人「そらべあ基金」 理事の箕輪弥生さんです。

記事の概要をみていきましょう。


                      

  • 人間の活動により二酸化炭素の排出量が増えて、地球温暖化が進み、気候変動が引き起こされ、遂には引き戻せない所まで地球環境が悪化してしまったのではないか。
  • 世界及び日本のサステナブルの活動の現状や、日常の暮らしの中で私たちが出来る事はなにか、ファッションの業界におけるサステナブルのあるべき姿とはなにか。
  • すでに産業革命以前に比べて地球の気温は1°C以上上昇しており、このため自然災害としてオーストラリアやアマゾンの山火事や東南アジアにおける洪水や日本で起きた大型台風などが続いている。
  • 生物種の絶滅が進み、生物多様性が失われていて、捕食系列の頂点に位置する人類の「種」も脅かされる。
    サステナブルな行動へ、躊躇なく踏み出していかなくてはならない。
  • 世界では化石燃料から自然エネルギーへの転換を進め、資源が循環する街づくりに変えてゆき将来的には二酸化炭素排出量ゼロを目指す。
  • 日本の現状は二酸化炭素排出量が世界5位にも関わらず、二酸化炭素の排出量が多い石炭火力発電所の増設計画があり、銀行の化石燃料関連事業への投資があり、世界の潮流と逆行している。
  • ファッション業界では、化学繊維の処理工程から排出されるマイクロプラスチックや衣料品の大量廃棄の問題などサステナブルな方法へ向かうための課題が多くある。
  • 大手アパレル企業やブランドの意識は変わりつつあり、具体的な行動を起こし始めている。
  • オーガニックコットンは、殺虫剤や化学肥料など使用せず、栽培のための水の使用量も、通常のコットンよりも著しく少なく、カーボン・ニュートラルの面でも有利で、多面的にみても特級のサステナブルな繊維素材といえる。
  • bioRe Project(ビオリプロジェクト)の活動を紹介している。
    これは、オーガニックコットンの生産を通じて農業者や地域の貧困からの自立を支援する仕組みである。
    有機農業、第三者認証機関による厳しい検査を受けて認証されたオーガニックコットンを生産している。

国や企業が率先してサステナブルな方法での生産活動に切り替えてゆくことは大変重要ですが、同時に実はそれを求める消費者の意識が大事だということに気付かなくてなりません。

私たち自身が、サステナブルな未来を目指して、サステナブルという価値の高い商品を選択する消費行動をすることが大事です。

サステナブルの訳語の持続可能性とは、未来の子々孫々に良い自然環境を渡すということです。
多くの人々の意識が変わっていけば、確実に未来は変わってゆきます。

ミセス4月号で箕輪さんが記事の中で強調したかった事はこのことだと読み取りました。

2020年10月6日
日本オーガニックコットン流通機構 顧問 宮嵜道男

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