10月8日より10日まで、ブラジル政府主催により首都ブラジリアで「第3回児童労働世界会議」が開催されました。

日本からは、NOCが所属する児童労働ネットワークの代表・岩附さんが参加されました。

この国際会議で、国際労働機関ILOが最新のデータを発表しました。

2000年に2億4,600万人の児童労働者数の推計が発表され、事あるごとにこの数字を問題にしてきました。そして、2012年の調査の結果、1億6,795万人に減ったとの事です。

但し、12年で31%減少したというのを喜ぶべきか、または不甲斐なさを嘆くべきなのか判りません。

児童労働という痛ましい問題はいち早く解消しなければなりませんが、世界の貧困が解消しない限り、無くならない根深さがあることは事実です。

2016年までに撤廃を完了する」というILOをはじめとする関係者の共通目標の達成が、残念ながら困難な見通しも発表されました。

―――日本にいると、年端もいかない多くの子供たちが、親の債務のために奴隷のように働かされているという現実は、想像もできないことです。―――

1億6,795万人の子供たちとは、世界の子供人口(5~17歳)の10.6%に当たり、なんと10人に一人の割合で学校にも行けず、まともなものも食べられず、ボロボロの最低限の服を着て、朝から晩まで長時間酷使され、風呂に入ることもなく、病気になれば打ち捨てられる運命にあるということです。

この数字の中で、特に過酷な環境にいる子供たちは、8,534万人にも上ります。過酷な労働とは、子供兵士、人身売買・性的労働と云いますから、身が震えるほどの怒りが湧いてきます。

―――私たちの子供たちや孫たちと比べて、あまりに違う境遇に不条理を感じます。―――

地域別にみると、アジア太平洋地域で7,772万人、サハラ以南アフリカで5,903万人、産業別でみると58%が農業です。綿花畑で働く子供たちはこの中にいます。

所得別統計では、中所得国の児童労働が一番多い結果となっています。(9,357万人)

低所得国  アフガニスタン、バングラディシュ、ミャンマー、カンボジアなど54か国― 7,439万人

低中所得国 インド、ガーナ、インドネシア、フィリピン、パキスタンなど40か国― 8,131万人

高中所得国 中国、ブラジル、南アフリカ、タイなど54か国― 1,226万人

遅々として解決できないという苛立ちもありますが、この度の減少は、みんなで注目して運動をすれば、確実に減らせるということが確かになったとも云えます。明るい希望と見ることにしましょう。

国際機関や政府間レベルの施策も大事ですが、私たちのようなビジネスレベルでもやれることは多くあります。その中で、消費者が、サプライチェーンの中に児童労働に係った商品は買わないという意思表示が企業に伝われば、すぐに改善します。この意味で、消費者にひたすら現状を伝えることの大切さをご理解ください。

オーガニック認証の規定の中に、児童労働の事実があると、認証しないというところがあります。オーガニックコットンの認証のある製品が拡がると、児童労働の撤廃に確実に貢献出来ます。

平成26年1月27日

日本オーガニックコットン流通機構     宮嵜道男